雨。
僕に降り注ぐ雨。
止まない雨。

赤い空から降ってくる。
青い雨。


「傘差さないでいいの?」

「いいんだよ。これでいいんだよ。」


ぼくの体温は少しずつ溶けて、アスファルトに吸い込まれて行った。
僕とアスファルトの境目がなくなったころ、君は言った。


「さようなら」

「うん、さようなら、最後までありがとう。」


僕は青い雨と混ざりながら、最後にありがとうと言えて良かったと思った。

  ・・・

これが僕の最後の記憶です。

 

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